【PS1】伝説のクソゲー・バカゲーの一覧。乱発される作品の中で生まれた異彩を放つゲーム達

PS1クソゲー アイキャッチ PS1

PS1の時代は、ゲーム業界がまだまだ発展途中であり、開発者たちは技術やアイデアを試行錯誤しながらゲームを制作していました。そのため、多くのゲームが実験的な要素を含んでおり、現代のゲームとは異なる独自の魅力を持ったクソゲーやバカゲーが生まれることとなりました。

これらのゲームは、技術的な制約や開発期間・予算の制約から、操作性やグラフィック、シナリオの質に問題がありました。しかし、現代のゲームにはない独特の魅力を持ち、ゲーム史を振り返る上でも重要な存在となっています。

クソゲーやバカゲーは、プレイヤーに独特の楽しみを提供し、中にはカルト的人気を持つ作品もあります。不完全な要素が逆に魅力となり、それがゲームの独自性や個性を生み出すこともあります。その為、PS1時代のクソゲー・バカゲーと言われるゲームは今でも愛され続けている作品が多くあります。

ノットトレジャーハンター(NOT TREASURE HUNTER)

ノットトレジャーハンター PS1
ジャンルアドベンチャーゲーム
対応機種プレイステーション
発売日1996年12月20日
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元アクティアート
定価5,800円(税別)

シュールな冒険が待ち受けるマルチエンディングアドベンチャーゲーム

クソゲーといえば絶対外せない伝説のゲーム。主人公の声はガンダムのシャアでお馴染みの池田秀一氏が演じています。

本作は英国紳士の考古学研究者『ジェームズ・アークライト』が、謎の人物から届いた手紙により辿り着いた洞窟にスーツで挑むマルチエンディングのアドベンチャーゲームです。

スーツで未知の洞窟に挑む時点で謎ですが、このゲームは余りあるクソゲー要素で溢れています。まず全57種ものマルチエンディングですが、殆どが適当に作られており、一つは始まって洞窟から出るだけでエンディングなんてのもあります(数秒)。

他にも、操作性が悪すぎる・キャラのモーションがカクカク・敵の挙動が酷い・銃より蹴りのが強い・声優が主人公以外は棒読み、といった数え切れない程のクソゲー要素があります。池田秀一氏の演技力の高さとゲーム内容のクオリティの低さのギャップが笑えるので、バカゲーとして現在でも愛されています。

全てのエンディングを見ると、製作会社『アクティアート(消息不明)』の開発風景・スタッフ(顔出し)を撮影したものと思われる動画が見れます。プレイする機会がありましたら、苦行になりますが挑戦してみるのも一興でしょう。

プレイ動画・ゲーム実況

SIMPLE1500シリーズ Vol.56 THE スナイパー

SIMPLE1500シリーズ Vol.56 THE スナイパー PS1
ジャンルスナイパー
対応機種ソル
ベストメディア
発売日2001年3月22日
対象年齢CERO C(15歳以上)
開発・販売元D3パブリッシャー
定価1,500円(税別)

池田秀一氏の演技が魅力のスナイパーゲーム

本作も池田秀一氏が声優を務めるゲームで、『ノットトレジャーハンター』と引き合いに出されることが多い作品です。

ストーリーは、マフィアの陰謀に巻き込まれ婚約者を殺された主人公『ハリー・C・スペンサー』が、一年間の軍事訓練の後に復讐をしていくというもの。

本作はゲーム内容が『時間内に目標を探し出して狙撃する』ことだけであり、慣れると一瞬で終わってしまいます。毎回オープニングとエンディングにボイス付きのムービーが流れますが、そちらの方がプレイ時間より長くなり、ゲーム内容は微妙ですが池田秀一氏の声を堪能するには最高の作品に仕上がっています。

プレイ動画

ツインゴッデス(TWIN GODDESS)

ツインゴッデス PS1
ジャンル格闘アクション
対応機種プレイステーション
発売日1994年12月22日
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元ポリグラム
定価7,800円(税別)

アニメと実写が合体したツッコミどころ満載の格闘ゲーム

『ツインゴッデス』はプレイステーション最初の格闘ゲーム。謎の実写とアニメの融合から始まり、とにかくツッコミ所に事欠かないゲームで、ネタ要素だけで出来ているような作品です。

実写とアニメが融合したデザインが特徴で、プリキュアというアニメの元となったゲームです。プレイヤーキャラクターの姉妹、ニーナとシリンは実写取り込みで表現されていますが、敵キャラクターはラスボスのカーミラを除き、すべてアニメーションで描かれています。

ストーリーは、宇宙の果ての小さな星・ラブラディアン王国が、暗黒の魔女カーミラとその手下によって侵略されるところから始まります。双子の姉妹、ニーナとシリンは神ゼウスから愛と勇気のパワーを授けられ、ツインゴッデスとしてカーミラたちと戦うことになります。

プレイ動画・ゲーム実況

修羅の門

修羅の門 PS1 チートレオン
ジャンル対戦格闘アクション
対応機種プレイステーション
発売日1998年4月2日
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元講談社
ジャパンヴィステック
定価5,800円(税別)

ファミ通レビューで史上最低12点を記録した伝説のクソゲー

『月刊少年マガジン』で連載されていた川原正敏氏の漫画「修羅の門」をPS1でゲーム化した作品です。圧倒的なクオリティの低さや、雑誌での酷評などから原作ファン以外にも有名になりました。

謎のOPムービー・操作性の悪さ・キャラモーションの不自然さ・壊滅的なゲームバランス等、本作には全くといっていいほど魅力が見つかりません。さらに、隠しキャラがいるにも関わらずセーブ機能が無い為に、次回プレイ時は隠しキャラが消えるという異常っぷりです。また、ファミ通クロスレビューでは「超ヤバい!!本当に完成品か!?」と書かれてしまう程です。

本作のクソゲー度は断トツで、今でも伝説として語り継がれているある意味ですごいゲームです。

プレイ動画・ゲーム実況

破壊王 キングオブクラッシャー

破壊王 キングオブクラッシャー PS1
ジャンル3D破壊アクション
対応機種プレイステーション
発売日1998年11月12日
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元ファブコミュニケーションズ
定価5,800円(税別)

逆にストレスが貯まってしまう「究極のストレス発散ゲーム」

『破壊王』はサラリーマンの主人公『司馬 九造』を操作し、進化しながら衝動に任せて破壊を繰り返すことが目的です。キャッチコピーは、『サラリーマン、壊しまくり』。しかし、プレイヤーにはストレスがたまるゲームプレイが待ち受けています。

大きな建物は壊せず、小さなオブジェクトを壊すだけ。キャラクターが進化しても操作性が変わらず、カメラ操作もできない。移動が遅くダッシュも無い。一部の敵が強すぎる。破壊しないとHPが減るため、敵の攻撃や物の破壊効率を常時考えないといけない。と、殆どの方は常時イライラするようなゲーム内容になっています。

ストーリーは、司馬が奇妙な昆虫に刺され、破壊への衝動が身に染みるというもの。昆虫は彼に、「怒りを破壊に変えて、全てを壊せ」と囁き、司馬は破壊の道を歩み始めます。

一見バカゲーに見えますが全体的にストーリーが重くなっており、それがまた純粋に破壊を楽しめない一因になっていると思われます。

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里見の謎

里見の謎 PS1 「母さん…ぼく、あたまがヘンになっちゃったよぉ………」
ジャンルオススメRPG
発売日1996年12月6日
対応機種プレイステーション
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元サンテックジャパン
定価5,800円(税抜)

凡人には理解できない電波シナリオ&テキストRPG

『サンテックジャパン』が初めて手掛けたRPG『里見の謎』は、『修羅の門』『黄昏のオード』と並ぶクソゲーとして名高い作品です。同社はもともとカラオケ事業を展開しており、ゲーム開発のノウハウは乏しかったのですが、それでも音楽関係者中心で製作するという独自の方針を立てました。結果的に、ゲームの完成度は低く、メーカー自らが「オススメRPG」というシールをジャケットに貼るという暴挙に出たことも話題となりました。

意味不明なストーリー&テキスト・PS1とは思えない低グラフィック・まさかの縦一本道のRPG・雑過ぎるゲームバランス、といった内容でまごうことなきクソゲーです。

しかし一部のプレイヤーからは、セーブが早く、戦闘のテンポが良いという評価もあります。また、仲間がアイテムを拾ってくれるため、町に帰る必要が少なく、シナリオがシンプルなので目的を見失うことがないとの声もあります。

物語は、主人公と友人が海で釣りをしているときに不思議な壷を釣り上げるところから始まります。それを持ち帰った翌日、主人公の母が失踪し、置手紙により近所のヘッケル博士を訪ねるよう指示されます。これが時空を超える壮大な冒険の幕開けとなりました。

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アンシャントロマン

アンシャントロマン PS1 OP
ジャンルムービーライクRPG
発売日1998年4月23日
対応機種プレイステーション
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元日本システム
定価6,800円(税抜)

名作FF7にインスパイアされたとされる伝説の迷作RPG

『アンシャントロマン』は『ファイナルファンタジーVII』にインスパイアされて作られたとも言われていますが、その実態はあらゆるRPGを下回る低クオリティでした。そのため、現在でも迷作として語り継がれています。(『FF7』との関連は、発売時期とゲームの作りや細かい要素からプレイヤー側が立てた推測に過ぎません。)

ストーリーは、様々な星が存在する世界で、突如起こった大爆発によって生まれた邪悪な「暗黒の気」と、主人公カイが直面する闇との戦いを描いています。1000年後の世界で、カイは平和と愛を取り戻すために旅に出て、闇の元凶を見つけ出すことができるのか、そして愛すべきものを守ることができるのかというテーマに焦点が当てられています。

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FIST(フィスト)

フィスト FIST
ジャンル格闘ゲーム
発売日1996年11月22日
対応機種プレイステーション
セガサターン
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元イマジニア
元気
定価【PS】5,800円 (税抜)
【SS】6,800円 (税抜)

前作ファンが絶望するグラフィックの3D格闘ゲーム

「FIST」という名前はかつてセガサターンにおけるクソゲー四天王の1角と呼ばれていたゲームで、『制服伝説プリティ・ファイター』『制服伝説プリティ・ファイターX』に続く美少女格闘ゲームシリーズ第3作。しかし、前作から続投となったキャラクターはわずか3人。前作までは2D格闘ゲームでしたが、今作では当時流行の3D格闘ゲームになっています。

前々作・前作もクソゲー認定は受けていましたが、少なくともグラフィックは原画に忠実でしたが、本作ではイラストと似ても似つかない化け物のようなグラフィックになってしまいました。

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BODY HAZARD(ボディハザード)

body-hazard ボディハザード
ジャンルアクションアドベンチャー
発売日1997年7月3日
対応機種プレイステーション
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元ヒューマン
定価5,800円(税別)

名前と操作方法がバイオハザードっぽい格闘アクションアドベンチャー

「BODY HAZARD」は、カナダのGray Matterが開発した3DアクションADV『Perfect Weapon』の日本ローカライズ版。格闘技のチャンピオンである主人公キャプテン・ブレイクハンターが異世界で敵と闘いながら元の世界へ戻る方法を探す物語です。

操作方法がラジコン操作で初期のバイオハザードとほぼ同じで、名前も「BODY HAZARD」とバイオハザードに便乗して作られたという噂のゲーム。主人公も若干ウェスカーに似ています。

酷い操作性とカメラワーク、意味不明なストーリーとBGM。褒められるところが見つからない正統派なクソゲーです。

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セプテントリオン ~Out of the blue~

セプテントリオン PS1 リメイク
ジャンルアクションアドベンチャー
発売日1999年3月11日
対応機種プレイステーション
対象年齢不明
開発・販売元ヒューマン
定価5,800円(税別)

SFC名作「セプテントリオン」の劣化リメイク版

シネマティックライブシリーズの第1弾として登場した『セプテントリオン』のリメイク版は、映画の迫力と臨場感をゲームに持たせることを目的に作成されました。しかし、リメイク版は完全に別のストーリーであり、謎の3D化やリアリティとは程遠い演出に加え、誰得な追加シナリオがあるもののアクション面では退化しており、ファンからはなかったことにされていると言われています。

ストーリーは1921年9月13日、午後7時11分に2300人もの乗員・乗客を乗せた客船クリサニア号が突然の大波に飲まれて転覆。運良く生き残った主人公は、沈みゆく船内から決死の脱出を試みます。生存者たちはそれぞれにドラマを背負っており、彼らを説得・誘導し、なるべく多くの生存者とともに脱出することが目的です。

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コズミックレース

コズミックレース PS1
ジャンルレース
発売日1995年1月20日
対応機種プレイステーション
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元ネオレックス
定価6,800円(税別)

PS初期を考慮しても低クオリティすぎるレースゲーム

コズミックレースは、初期のプレイステーション用ソフトとして発売された3Dポリゴンで構築された広大なフィールドを舞台にしたレースゲームです。メインモードでは、空飛ぶマシンを操り、1対1のレースでゴールを目指します。

コースアウトすると戻れなくなる無駄に広大なコース、役に立たないレーダー・コンパス・視点調整ボタンをはじめとしたツッコミどころ満載のゲームです。

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インターナショナル モトクロス(International Moto-X)

インターナショナルモトクロス
ジャンルレース
発売日1996年9月27日
対応機種プレイステーション
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元ココナッツジャパン
定価5,800円(税別)

一番大切な運転してる感覚が無い完全なるクソゲー

PS1のレースゲーム「インターナショナル モトクロス」は、モトクロスバイクを題材にしたゲームです。しかし、モトクロスバイクで走っているという感覚は一切味わえません。疾走感の無さやチープなグラフィック、不親切で分かりにくいインターフェイスなど、欠点だらけです。また、レースで最下位になる度に「Hurry!(急げよ!)」と急かすナレーションも聞いてて不快になります。

しかし、高低差の激しい個性的なコース設計や、自作できるエディットモードの自由度の高さなど、光る点も確かにあります。中古価格1円からの現在の価格帯であれば、送料込みで十分元は取れる面白さかもしれません。

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Fighting Eyes(ファイティングアイズ)

ファイティングアイズ
ジャンル格闘アクション
発売日1998年12月17日
対応機種プレイステーション
対象年齢不明
開発・販売元ポニーキャニオン
ソラン
バンディット
定価6,800円(税別)

褒めるべき点が見当たらない格闘ゲーム界のカリスマ(出荷本数3桁)

「ファイティングアイズ」は、ポニーキャニオンが発売した3D格闘ゲームです。パッケージ裏には「今世紀最強の新感覚格闘システム」と「超美麗なステージ」をアピールしていますが、実際には『修羅の門 (PS)』に匹敵する未完成品としか思えないクソゲーと評判です。

粗末なグラフィック、バグだらけ、ジャンプができない、コンボもできない、と当時の格闘ゲームと比べてもあり得ないレベルです。おまけにハイテンションでヤケクソなノリが、このゲームをさらにクソゲー化しています。

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グルーヴ地獄V

グルーヴ地獄5
ジャンルクソゲー
発売日1998年1月8日
対応機種プレイステーション
対象年齢不明
開発・販売元オーパス・スタジオ
定価5,544円(税込)

ピエール瀧の個性が存分に発揮されたクソゲー(公式自称)

「グルーヴ地獄V」は、テクノバンド電気グルーヴがプロデューサーを務め、音ネタのプロデュースは石野卓球と砂原良徳が担当。また、田中秀幸がコープロデューサーとして参加し、パッケージやゲーム内のデザインを手がけています。前作『DEPTH』と同様に、プレイヤーは音ネタを集めてシーケンサーを操作して遊びます。

しかし、ピエール瀧の個性が発揮され、「クソゲー(自称)」ができあがってしまいました。メンバーからは「クソがしたくなるゲーム」といったコメントが寄せられています。オープニングは衝撃的なCGアニメで、本編とは関係がありません。タイトル画面のBGMはアカペラで熱唱されており、ローディング中にはアニメーションが表示されます。「グルーヴ地獄V」というタイトルですが、グルーヴ地獄Ⅰ~Ⅳは存在しません。

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せがれいじり

せがれいじり PS1
ジャンルおバカ
発売日1999年6月3日
対応機種プレイステーション
対象年齢CERO A(全年齢)
開発・販売元エニックス
ブレインドック
ネメシス
定価5,800円(税別)

圧倒的なタイトルと奇妙な世界観を持つバカゲー

「せがれいじり」は、ジャンル「おバカ」と自称する伝説のバカゲーで、その圧倒的なタイトルや、異様な設定・世界観が当時のキッズ達に衝撃を与えたタイトルです。ドラクエの発売元エニックスが出すという意味でも衝撃的でした。その原作、音響、CG、演出などは、ウゴウゴルーガで有名な秋元きつね氏が手がけています。エンディングテーマ『ペンギン』は氏の楽曲で、他にも過去に発表された楽曲が使用されています。

物語は、サナギであるせがれが、超プリティーなむすめさんとラブラブになりたいと願い、大きくなるために冒険に出るところから始まります。しかし、ゲーム自体も突っ込みどころ満載で、せがれを大きくする目的があるにも関わらず、大きくなるのはママの首です。

「せがれいじり」は独特な世界観とバカさ加減で楽しめるゲームであり、その魅力が当時話題となりました。

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